商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2009年4月度 上乾ちりめん

<2009年4月度検査状況 09年3月21日~09年4月20日>
  残留農薬 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規事前商品 21 422 32 0 0 475
抜取商品 53 343 8 0 8 412
調査品他 17 66 0 0 0 83
合計 91 831 40 0 8 970

★各検査とも、商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
★店舗、店内加工場の一斉点検を外部専門業者にて実施しました。手洗い方法や器具の洗浄殺菌法の確認、食材管理の状態について点検し、不備についてはその場で改善・指導がおこなわれました。
検査室でも一部拭取り検査を行いました。検査結果は、53箇所中1箇所手洗い水道カランの汚れが確認されましたが、他は問題なく衛生状態は良好でした。
 店舗衛生点検は、外部専門業者を活用し、今年は今回を含め3回点検実施予定です。
 検査室でもひきつづき店舗商品の抜取り検査と衛生検査に取組みます。

★ハート栽培農産物の 『キャベツ』のお届け前検査で二名の生産者分で(1)ボスカリド・殺菌剤0.12ppm (残留基準3ppm)(2)ペルメトリン・殺虫剤1.27ppm(残留農薬基準5ppm)が検出されました。法基準では問題ありませんが、農産商品カードには、申請されていない農薬でした。
調査したところ、(1)は、生産者自身の隣接する畑で、『冬キャベツ』が栽培されており、該当する農薬を散布されている事から、隣接する畑から農薬が付着してしまったものと考えられました。(2)は、畑に隣接する他の農家の方がスイカの栽培や、果樹園を所有しており、そこからの付着と考えられました。
対策として、隣接する圃場との間に、農薬が散布時に付着しないよう樹木を植えたり、スペース用の畝を確保するよう要請しています。また、隣接する畑で農薬散布する時には連絡をもらえるように、近隣の生産者の方へのはらきかけを要請しました

<2009年4月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 15 件(31件)
異物混入 74 件(104件)
異味異臭 42 件(49件)
他意見・質問など 330 件(343件)
合計 461 件(527件)

●人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。
●4/3回 上乾ちりめん(徳用) 70g「 黄色く変色している」とのお申し出が3件 ありました。

お申し出品の微生物検査結果は一般生菌数(300以下)・大腸菌群(陰性)・黄色ブドウ球菌(陰性)で検査結果では問題ありませんでした。 産地に確認したところ、今回使ったちりめんは、春獲れちりめんであることがわかりました。
冬から春にかけては、海中のプランクトンが増えるため、ちりめんがプランクトンをたくさん食します。その為、この時期のちりめんも栄養を豊富にとる事になり脂分が体内に多く含まれています。漁獲後、天日干しするうちに、脂肪分によって体の色が黄色っぽく変色し、ご指摘に至ったもので商品としては良品でした

●<正しい手洗>

インフルエンザ感染予防対策として、マスクの着用と手洗・うがいは重要です。
手洗いは食品衛生の基本でもあり、食中毒予防のためにも食品製造者にとっては日常的にも重要な項目になっています。
家庭においても、普段からしっかり手洗いを身につけて、食中毒や風邪・インフルエンザなどの予防にそなえましょう。

★手洗のポイント★
こんな時は手を洗いましょう!
外から戻ったとき、トイレの後、料理を作る前、食事の前はもちろん、普段から清潔を心がけましょう。 つめは短く切っておきましょう。

石けんを充分に泡立てて、手指の各部分を丁寧にこすり洗い、ねじり洗いしましょう。十分な流水で石けんを洗い流した後、清潔なタオルやペーパータオルでよくふき取りましょう。 手洗い時間の目安は30秒です。

【汚れが残りやすいところ】(1)指先(2)指の間(3)親指の周り(4)手首(5)手のしわ

放射性物質による問題への取組みはこちら

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