商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2009年10月度 スウィーティオパイン

<2009年10月度検査状況 09年9月21日~09年10月20日>
残留農薬 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規事前商品 23 518 32 1 0 574
抜取商品 30 369 12 0 15 426
調査品他 22 49 0 0 0 71
合計 75 936 44 1 15 1071

★検査の結果、微生物・理化学検査とも、商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
残留農薬検査では、ハート栽培農産物の事前検査で2品について防除実績に報告されていない農薬が検出され、調査しました。(検出量は、残留農薬基準の使用基準内です)
いずれも、提出書類の間違いであることを確認し、書類確認の徹底を産地に申し入れました。

*ハート栽培農産物は、産地から事前に栽培計画を提出してもらい、原則としてお届け3週間前には「使用した農薬の報告」にもとづいて、残留農薬検査を実施確認しています。 

<2009年10月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 4件(22件)
異物混入 95件(147件)
異味異臭 53件(82件)
他意見・質問など 381件(541件)
合計 533件(792件)

★人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、同一商品の複数発生はありませんでした。

●商品お問い合わせ紹介/特徴●

<お申し出内容>
スウィーティオパインを切ってみると、果実の全体にツブツブがありました。どうしてこのようになるのか教えてください。

<調査内容>
お申し出のツブツブはパインの種子で身体に有害なものではありません。
通常スウィーティオパインに種子はありませんが、原種には種子があり、何らかの理由でまれに種が発生する場合があります。たとえば畑に直接クラウン(果実の上についてる葉)を植えて栽培する方法がありますが、スウィーティオの品種を植える畑に異種のパインのクラウンが残っていて、植物の防衛本能から、種子を作らないスウィーティオの品種に種子が発生する場合がそうです。
今回の原因を究明することと、種子の有無を外観から見分けるのは困難ですが、生産地において、新しくパインを植え付ける時には十分に畑を鋤きこむなど、種子の発生を防ぐよう努力しています。

放射性物質による問題への取組みはこちら

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