商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2011年7月度 富山コシヒカリ

<2011年7月度検査状況 11年6月21日~11年7月20日>
  残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規事前商品 23 15 250 12 0 0 300
抜取商品 37 16 381 11 2 58 505
調査品他 5 3 182 1 1 5 197
合計 65 34 813 24 3 63 1002

見学件数:1件17名

★7月度は1002件の検査(昨年1209件)と商品の相談受付は470件(昨年444件)でした。
★微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物)検査・残留放射線検査とも、商品回収・人体危害に至る不適合はありませんでした。
★新規取扱事前検査(微生物検査)で再検査を要するものが2品あり、再検査で問題のないことを確認しました。
★ハート栽培農産物事前検査で2品から防除実績報告に無い農薬が検出されました。1品は実績報告書への記入漏れと判明しました。もう1品は現在産地にて調査しています。
★腹痛下痢、スキントラブルなどでの、同一商品の複数発生はありませんでした。

●商品お問い合わせ紹介●

<お申し出内容>
富山コシヒカリ
購入してから、直射日光の当たらない部屋で3カ月保管、使用しようと思ったら異臭がしました。良く洗って炊いたが、お米からカビ臭がしたので原因を調べてほしいです。

<検査室からのお答え>
  不快な思いをさせて申し訳ありません。
  米は精米後は酸化や水分蒸散などの品質劣化が進みます。夏場は気温が高く、20℃以上になると害虫の発生が多くなります。精米日から約30日、それ以外の季節は45日くらいを目安にすれば安心して召し上がれます。
  また、お米が入っている袋は、破裂を防ぐための通気穴があります。そのため、濡れるとカビが発生しやすくなったり、近くに置いている物からの臭いがつくことがありますので袋のままでの長期保存を避けてください。
  保管方法としては、タッパーなどの密閉容器やペットボトルに入れて、冷蔵庫の野菜室で保管すると害虫の不安もなくおいしく召し上がれると思います。なお、冷蔵庫でも温度が低い場所に保管しますと、出した時に、お米が汗をかいて(結露)品質の劣化につながる恐れがありますのでお気を付けください。


<2011年7月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 11件(12件)
異物混入 58件(41件)
異味異臭 18件(30件)
他意見・質問など 383件(361件)
合計 470件(444件)

 

~お米の加工品について原料米の産地が確認できるようになりました~

 2011年7月より、コンビニやスーパーなどで販売されているお弁当・おにぎりに使われているごはん、だんごやせんべい、清酒・焼酎などお米を使った加工品、外食店で提供される米飯類についても、原料米の産地が確認できるようになりました。<米トレーサビリティ法=米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律>
  事業者から一般消費者への産地情報の伝達手段としては、店内や商品の包装に“産地情報"や“産地を知ることができる方法"を記載・掲示したり、メニューに産地情報を記載することなどがあります。
  情報の記録や産地情報の伝達を幅広い事業者に義務づけることにより、食品として安全でない米の流通防止と、問題が発生した場合に速やかに流通ルートを特定し、商品を回収できるようになりました。また産地情報を一般消費者にまで伝達することで、消費者の利益を守ることを目的とされています。

(2011年7月1日より前に出荷・輸入された米及び米加工品については対象外です)

放射性物質による問題への取組みはこちら

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