商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2012年3月度 はちみつ

<2012年3月度検査状況 12年2月21日~12年3月20日>
残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規事前商品 9 6 273 25 8 0 321
抜取商品 35 42 364 0 4 20 465
調査品他 5 0 251 0 2 0 258
合計 49 48 888 25 14 20 1044

見学件数:2件13名

★3月度は1,044件の検査(昨年862件)と商品の相談受付は429件(昨年454件)でした。
★微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物)検査とも、商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
★微生物検査の抜取検査で新規事前検査で2品、抜取検査で2品、残留農薬検査で1品再検査を要するものがあり、製造者へ改善調査・再検査実施要請しました。
★残留放射線検査で生鮮・一般食品48品行い、すべて検出せず(検出限界は各20ベクレル/㎏)でした。
★腹痛下痢、スキントラブルなどでの、同一商品の複数発生はありませんでした。

●商品お問い合わせ紹介●

<お申し出内容>
はちみつ
カビみたいな白い塊や、黒い浮遊物が見えます。これは何ですか?

<検査室からのお答え>
 ご不快な思いをおかけし申し訳ありません。
 「カビ」のように見えた白い塊は、はちみつが結晶化したものです。はちみつは、80gの糖分が20gの水分に溶け込んでいる状態です。主成分の「糖」のブドウ糖が飽和状態となると、時間とともに結晶化が始まりますが、純度が高いために糖本来の白い色に見えます。
 黒い浮遊物は、細かなメッシュで取りきれない天然物のはちみつに含まれる微細な花粉や植物組織などの交雑物です。
 なお、はちみつは水分が低いので、通常の保管状態ならカビや微生物は生育できませんのでご安心ください。
 商品の裏面には注意表示をさせていただいておりますが、今後も組合員さんにわかりやすくお伝えするよう努めてまいります。


<2012年2月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 7件(3件)
異物混入 51件(52件)
異味異臭 30件(35件)
他意見・質問など 341件(364件)
合計 429件(454件)

~5月9日はアイスクリームの日~

そろそろ、気温も上がりはじめ冷たいものも、おいしく思える季節です。
5月9日はアイスクリームの日。
これは明治2年(1869)の5月9日に日本で初めてアイスクリームが製造販売された日です。
現在アイス類の表示は4つに分けられています。同じアイスクリームのように見えても、乳成分の量によってアイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイスの3つに種類分けされます。

アイスクリーム乳固形分15%以上・うち乳脂肪分8%以上
アイスミルク乳固形分10%以上・うち乳脂肪分3%以上
ラクトアイス乳固形分3%以上
氷菓それ以下

*乳固形分・・・生乳から水分を取り除いたもの

また、アイスクリームには賞味期限表示の記載の義務はありません。温度管理がきちんとされていれば、細菌が増えることはなく、長期間保存しても品質変化がほとんどおこらないことや、保存が悪いと外観がくずれてしまい、品質の劣化が一目でわかります。そうしたことから、厚生労働省の「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」や、農林水産省の「加工食品品質表示基準」の規定により、「アイスクリーム類にあっては、期限及びその保存方法を省略することができる」と定められています。

放射性物質による問題への取組みはこちら

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