食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。
残留農薬 | 残留放射線 | 微生物 | 食品添加物 | 外部委託 | 卵質 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
新規 事前商品 |
12 | 12 | 184 | 23 | 0 | 0 | 231 |
既存 取扱商品他 |
41 | 90 | 469 | 2 | 0 | 121 | 723 |
合計 | 53 | 102 | 653 | 25 | 0 | 121 | 954 (昨年度:819件) |
見学件数:4件 29名
★再検査・継続検査を要するものが、微生物検査6品、残留農薬1品ありましたが、 微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物・残留放射能)検査とも、商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
★残留放射線検査:生鮮・一般食品を検査し、すべて検出せず(検出限界は各20ベクレル/kg)でした.
★卵質検査:問題ありませんでした。
<お申し出内容> 野菜のお申し出について
(1)大葉が黒ずんでいる。冷蔵品と農産が一緒に仕分けされて、
冷えすぎたせいだと思う。
(2)人参の袋から土がこぼれて、牛乳などの他の商品に付着している。気持ち悪いです。
<検査室からのお答え>
ご迷惑をおかけしました。
(1)「大葉」は、お申し出のとおり、品質の変質を確認しました。現品の状況から、配送で使用している保冷剤(蓄冷板)との接触の影響によるものと考えられます。検討した結果、仕分けの際にシッパー内の保冷剤と接触せず押しつぶされない位置に、仕分けして入れるようにしました。
(2)土付きの野菜に関して今後は、衛生面や見た目の状態を考え、穴あきの袋から、穴のあいていない袋に変更します。
なお、今年の6月より野菜の仕分けを物流センターで実施するようになり、[1]「品温管理が徹底されるようになった」[2]「検品作業の頻度が上がった」[3]「組合員さんへのお届け時間が短縮された」ため、組合員さんからいただくご意見は減少しています。
これからも生鮮野菜の状況を確認し、より良い商品のお届けを検討してまいります。
主なお申し出状況(昨年度) | |
---|---|
人体有症 | 1件(2件) |
異物混入 | 60件(49件) |
異味異臭 | 29件(26件) |
他意見・質問など | 252件(355件) |
合計 | 342件 (432件) |
★人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。
腸管出血性大腸菌(O157など)による重い食中毒の発生を予防するため、今年7月から、食品衛生法に基づいて、牛のレバーを生食用として販売・提供することが禁止されました。
牛肝臓(レバー)には、「O157」などの腸管出血性大腸菌がいることがあり、食中毒の可能性があるからです。解体された牛の肝臓内部には、鮮度や温度管理、衛生管理を充分におこなっていても、腸管出血性大腸菌が存在している場合、その汚染を防ぐことができません。
腸管出血性大腸菌は、菌が体に入って3~8日で、腹痛、下痢の症状が現れます。重症化すると溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重い病気を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。昨年は、5名の方が亡くなっています。
現在のところ、牛の肝臓が腸管出血性大腸菌に汚染されているかどうかを検査する方法や、洗浄殺菌方法など、予防対策は見つかっていません。
食べる時には、中心温度が75℃で1分以上をめやすに中心部の色が変わるまでしっかり加熱しましょう。そうすれば、腸管出血性大腸菌は死滅します。
また、生レバーや生肉を扱った調理器具(まな板・包丁など)は、しっかり洗浄し、熱湯で充分殺菌しましょう。もちろん手洗いもしっかりおこないましょう。