商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2012年10月度 お米

<2012年10月度検査状況 12年9月21日~12年10月20日>
残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規
事前商品
32 32 398 15 9 0  486
既存
取扱商品他
35 83 385 21 1 117 642
合計 67 115 783 36 10 117 1128
(昨年度:1045件)

★再検査・継続検査を要するものが、微生物検査6品ありましたが、微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物・残留放射能)検査とも、商品回収・人体危害に かかわる不適合はありませんでした。
★残留放射線検査:生鮮・一般食品を検査し、すべて検出せず(検出限界は各20ベクレル/kg)でした。
★卵質検査:問題ありませんでしたが、店舗収去品で一部品質のバラツキが見られました。売場管理の徹底を図ります。

●商品お問い合わせ紹介●

<お申し出内容> 富山コシヒカリ
いつも利用していますが、今回のお米は化粧品のにおいがします。なぜでしょうか?

<検査室からのお答え>
 ご心配をおかけし申し訳ありません。
 お申し出現品について、食味官能試験(味、香り、光沢、硬さの確認)を行い、お申し出の通り化粧品のようなにおいが感じられました。念のために同じ精米日の工場保管サンプル品についても確認しましたが、異臭は感じられませんでした。
 お米の包材は破れないように空気を抜くために、通気孔があります。そのため未開封でも、においの強いものがそばにあるとにおい移り(移り香)が発生します。また、お米は多孔質(表面に細かいたくさんの穴がある)のためにおいを吸着しやすい性質があります。
 今回のお申し出では、精米から組合員さん宅で開封までの間に、一時的に化粧品や芳香剤などのそばに保管されたために、におい移りがあったものと思われます。
 精米工場や生協での輸送・保管についてはにおい移りの原因となるものは使用しないようあらためて徹底してまいります。また、ご家庭でのお米の保管におきましても、においの強いものの近くに置かれないようご注意をお願いします。


<2012年10月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 2件(2件)
異物混入 76件(37件)
異味異臭 26件(32件)
他意見・質問など 329件(314件)
合計 433件 (385件)

★人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。


「新米」の検査は「ベテラン」がしています~お米の鮮度のチェック

 野菜は古くなると見ただけでわかりますが、お米は無理ですね。
過去には一般の店やスーパーで、「新米」と表示されているのに古米が混じっていた事例もありました。
商品検査室では、組合員の皆様に、パルコープのお米を安心して食べていただくために、この秋お米の鮮度検査も始めました。
ご飯は昔から日本人の主食。たんぱく質やミネラルも含み栄養豊富!しかもお茶わん1杯で30円前後と安くて、食卓にはかかせないものです。
 パルコープのお米は、放射能についても検査実施しています。安心してお召し上がりください。 

玄米:糠(ぬか)や胚芽に含まれるパーオキシダーゼという酵素と反応する薬品を2種類加えます。鮮度がよい玄米は、酵素活性が盛んであるため、試薬が赤茶色に変化します。


白米:白米に約1%含まれている脂質は、古くなると脂肪酸とグリセリンに分解し、お米はほんの少し酸性になります。この、ごく微妙なpH (酸性アルカリ性の度合い)の変化を把握できる試薬を加えて判定します。緑色は精米後新しく、赤茶色は古いお米です。

  

放射性物質による問題への取組みはこちら

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