商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2014年3月度 スウィーティオパイン

<2014年3月度検査状況 14年2月21日~14年3月20日>
残留農薬 残留放射線 微生物 食品添加物 外部委託 卵質 合計
新規
事前商品
32 15 330 21 0 0 398
既存
取扱商品他
12 63 564 23 9 149 820
合計 44 78 894 44 9 149 1218
(昨年度1138件)

見学件数:1件 4名

 ★再検査・継続検査・調査を要するものが、微生物検査で4品、残留農薬検査で4品ありました。
   微生物検査・理化学(残留農薬・食品添加物・残留放射能)検査とも、商品回収・人体危害に
   かかわる不適合はありませんでした。 
 ★残留放射線検査:生鮮・一般食品を検査し、すべて検出せず(検出限界は20ベクレル/kg)でした. 
 ★卵質検査:問題ありませんでした。
 ★外部検査(アレルギー・肉種鑑別他):問題ありませんでした。


<2014年3月度商品相談受付状況>
主なお申し出状況(昨年度)
人体有症 4件(6件)
異物混入 60件(57件)
異味異臭 15件(23件)
他意見・質問など 247件(314件)
合計 326件 (400件)

★人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

●商品お問い合わせ紹介●

 

<お申し出内容> スウィーティオパイン
スウィーティオパインを切ってみると、果実の全体にツブツブがありました。どうしてこのようになるのか教えてください。

 

<検査室からのお答え>

 お申し出のツブツブはパインの種でした。通常スウィーティオパインに種はありませんが、原種には種があり、何らかの理由でまれに発生する場合があります。
種の発生としては2つの異なる原因が考えられます。

(1) 隣接する異なる品種のパインどうしが交配すると、まれに果肉中に発生することがあります。
(2) スウィーティオパインの品種を植える畑に、別種のパインのクラウン(上に付いている葉)が残っていた場合、まれに生態の防衛本能から通常は種を作らないスウィーティオの品種に種が発生することがあります。生産地においては、新しくパインを植え付ける時には充分に畑を鋤すきこむなど、種の発生を防ぐよう努力しています。

 いずれも先祖帰り(長年かかって育てられた新種が何らかの原因で品種改良まえの原種の形質に戻ってしまう現象)により、種が発生したもので体に有害なものではありません。



~有毒植物による食中毒について~

春の行楽シーズンには、山菜取りに行かれる方も多いと思います.

山菜狩りなどで誤って有毒キノコと同じく、山菜も食べられるものと良く似た有毒の植物が色々あるので注意が必要です。

植物性自然毒(毒キノコ含む。)による食中毒は、毎年全国で50~100件程度発生しており、患者も200~500人ほど出ています。また、有毒植物による食中毒で、死者も発生しています。
特に新芽の頃は判別しにくいので、充分注意してください。

野草を食べて体調が悪くなったら、すぐに医師の診察を!
野草と確実に判断できない植物は、採らないこと、 食べないこと、 人にあげないことを守りましょう。

[食用と間違えやすい有毒植物の例]

<バイケイソウ>
【中毒症状】
食後30分~1時間で、吐き気、嘔吐、手足のしびれ、呼吸困難、脱力感、めまい、痙攣、血圧低下など。重症の場合は意識不明になり、死亡する。
【間違えやすい植物】オオバギボウシ、ギョウジャニンニクなど

<スイセン>
【中毒症状】
食後30分以内で、悪心、嘔吐、下痢、流涎、発汗、頭痛、昏睡、低体温など。
【間違えやすい植物】ニラ、タマネギなど



<イヌサフラン>
【中毒症状】
嘔吐、下痢、皮膚の知覚減退、呼吸困難。重症の場合は死亡することもある。
【間違えやすい植物】
(葉)・ギョウジャニンニク、ギボウシ と類似。
(球根)・ジャガイモ、タマネギ など

放射性物質による問題への取組みはこちら

バックナンバーを見る