商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2014年12月度 酒 粕

【酒 粕】
酒かすの色が桃色っぽくて香りも違う。
傷んでいるのか調べてください。

検査室からのお答え

これは、酒粕中に含まれる「チロシン(アミノ酸の一種)」という物質が、醗酵(熟成)により分解する過 程で赤味や黄色味を帯びた変色が起きたためです。
清酒は高温で酵母菌等を殺菌する工程がありますが、酒粕はそれができないため、乳酸菌や醗酵菌が生きたまま含まれています。工場では出荷まで酒粕を冷凍保存して、酒粕の中に含まれている菌の醗酵を極力抑えています。この醗酵菌は低温でも少しずつ醗酵を続け、最終的には、赤味噌のような色にまで醗酵は進みます(奈良漬も醗酵の進んだ酒粕を利用したものです)。この変色の現象は、温度や時間経過、また同じ蔵の酒粕でも品質が均一であるとは限りません。諸条件によって醗 酵の早い、遅いの差がありますが、食されても問題はございません。家庭では冷蔵庫で保存し、賞味期限内にお召し上がりください。

【商品検査のとりくみ】商品検査数 1735件(前年同月1455件)
検査の種類 検査件数 注意品 内容と結果
微生物検査 1292 24 注意品については再検査、継続調査を実施しましたが、
商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした
残留農薬検査 50 なし 問題ありませんでした
理化学検査 248 1 問題ありませんでした
残留放射能検査 121 なし 生鮮・一般食品を検査し、全て検出はありませんでした
(検出限界値は各20ベクレル/㎏)
外注検査に出したもの 24 なし 問題ありませんでした

2014年11月度検査状況 14年10月21日~14年11月20日

【商品の相談受付状況】 375件(前年同月430件)

人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。


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