商品検査室だより

食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。

2017年1月度 キムチ

お申し出

白菜キムチを食べたら薬品臭のような臭いを感じた

検査室からの回答

お申し出現品につきまして、おおさかパルコープ商品検査室にて残留農薬検査を行ないましたが、残留農薬は検出されませんでした。
検査結果に異常はなかったため、原因は原料野菜の臭いによるものと考えられました。
白菜などのアブラナ科の植物は、「イソチオシアネート」という辛味成分を持っています。
イソチオシアネートは生育不十分な白菜(特に外葉)に蓄積されやすく、それが酵素の作用でジメチルサルファイトという揮発成分に分解されます。
この揮発成分は塩素臭に似た臭いを発し、「からし菜臭現象」とよばれており、研究報告でも明らかにされています。
臭いは分解される過程で発生しますので、塩漬けにし、包装後に出てくるので、製造時には判別が困難な状況です。
また臭いだけではなく、苦味や辛味が混ざりあったような味に感じられる場合もあります。
今回のお申し出品は、原料白菜の固体差や天候などの影響で、原料白菜の辛味成分が強く感じられたものと考えられました。
なお、このような苦味成分を食されても健康への影響はございませんのでご安心ください。

【商品検査のとりくみ】商品検査数 1207件(前年同月1161件)

〈1月度検査状況(16.12.21~17.1.20)〉

検査の種類 検査件数 注意品 内容と結果
微生物検査 761 3 注意品については再検査、継続調査を実施しましたが、
商品回収・人体危害にかかわる不適合はありませんでした。
残留農薬検査 40 なし 問題ありませんでした。
理化学検査 281 なし 問題ありませんでした。
残留放射能検査 54 なし 生鮮・一般食品を検査し、全て検出はありませんでした
(検出限界値は各20ベクレル/㎏)。
輸入食肉検査 12 なし 問題ありませんでした。

その他

※店舗・福祉施設の設備の衛生検査など

59 なし 問題ありませんでした。

【商品の相談受付状況】268件(前年同月281件)

  • 人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

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