商品検査室だより

2023年7月度 冷凍食品の昇華現象について

冷凍食品の袋がパンパンにふくらんでいたら…

 冷凍庫から商品を取り出した時、袋がふくらんでいることがあります。これは温度変化によって生じる「昇華現象」というものです。
 冷凍食品に温度変化が加わると、食品の表面についた細かい氷の粒が、氷(固体)から水(液体)にならずに水蒸気(気体)になる「昇華現象」がおきることがあります。その結果、気化した水分の体積が増えてパッケージ袋がパンパンになることがあります。商品の品質には問題ありません。

 食品の出し入れのために冷蔵庫のドアを開けると、庫内の温度はかなり上昇します。また、一度冷蔵庫のドアを開けると、なかなか元の温度まで下がりません。

☆ご注意ください☆

 冷凍食品が解凍・腐敗していることでガスが発生し、袋が膨張することがあります。
 冷凍食品の袋がふくらんでいて、開封した時に腐敗臭がする場合は、召し上がらないでください。

【商品検査のとりくみ】商品検査数 1155件(計画比108.5%)

〈7月度検査状況(23.6.21~23.7.20)〉

検査の種類 検査件数 注意品 内容と結果
微生物検査 811 2 注意品は品質上の問題はありませんでしたが、製造メーカーへ原因調査・対策化を要請のうえ再検査を実施し、商品回収・人体危害にかかわる不適合がないことを確認しました。
残留農薬検査 49 なし 問題ありませんでした。
理化学検査 213 なし 問題ありませんでした。
残留放射能
(放射性物質)検査
28 なし 生鮮・一般食品を検査し、全て検出はありませんでした
(検出限界値は各20ベクレル/㎏)。
輸入食肉検査 16 なし 問題ありませんでした。

その他

※店舗・福祉施設の設備の衛生検査など

38 なし 問題ありませんでした。

【商品の相談受付状況】73件

  • 人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

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