商品検査室だより

2023年11月度 お餅のカビ

袋を開けていないのに、お餅がカビてる!?

お餅の写真

袋に入っていても、お餅にカビが生えるのでしょうか…?

 お餅は栄養素が豊富で水分も多いため、カビが発生しやすい食品です。そのため、工場では製造区間を清潔に保ち、カビを発生させないようにしています。
 また、商品により方法は異なりますが、カビの生育に重要な酸素を除去するため、脱酸素剤を投入したり、個包装に酸素を吸い込む機能を持たせたりしています。

 このような酸素を除去する対策は密封状態で効果を発揮するため、肉眼では見えないような小さな穴やキズでも通気してしまうと、カビ発生につながります。

 商品は衝撃などを与えないよう、丁寧に扱うことが大切です。

お餅にカビが生えたら…

 お餅の表面だけがカビているようにみえても、そこから、かなり深い場所までカビの菌糸が根を張っていることがあります。
 表面だけ削って食べることは、おすすめしません。

【商品検査のとりくみ】商品検査数 1113件(計画比102.1%)

〈11月度検査状況(23.10.21~23.11.20)〉

検査の種類 検査件数 注意品 内容と結果
微生物検査 715 1 注意品は品質上の問題はありませんでしたが、製造メーカーへ原因調査・対策化を要請のうえ再検査を実施し、商品回収・人体危害にかかわる不適合がないことを確認しました。
残留農薬検査 43 なし 問題ありませんでした。
理化学検査 213 なし 問題ありませんでした。
残留放射能
(放射性物質)検査
28 なし 生鮮・一般食品を検査し、全て検出はありませんでした
(検出限界値は各20ベクレル/㎏)。
輸入食肉検査 16 なし 問題ありませんでした。

その他

※店舗・福祉施設の設備の衛生検査など

98 なし 問題ありませんでした。

【商品の相談受付状況】83件

  • 人体危害(腹痛下痢、スキントラブルなど)での、複数発生商品はありませんでした。

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