こどもに多い病気・症状の手当てについて

熱がでたとき

手当て こんなときは急いで病院へ
体温計で正しく熱をはかる
静かに寝かせる
気持ちがよさそうであれば氷枕、冷却用シートなどをあてる
厚着をさせない
汗をかいたらよく拭き着替えをさせる
水分を十分に与える
(さっぱりとして食べやすい食事や飲み物)
解熱剤の使用は医師の指示を受ける
部屋が乾燥しすぎないように温度・湿度を調節する
顔色が悪く苦しそうなとき
小鼻がピクピクして呼吸が早いとき
意識がはっきりしないとき
頻繁なおう吐や下痢があるとき
不機嫌でぐったりしているとき
けいれんがなかなか止まらないとき
*3か月以内の乳児であまりにも高熱が出る場合は病院に行く
*発疹がでたら*
爪を短くし皮膚をかかないように
かゆがる時は冷たいタオルでふく
刺激の少ない下着を着せる
熱が出た何日後に出たか・体のどこからでたか・発疹の色は・形は・かゆみは、などよく観察して医師に伝える

せきがでたとき

手当て こんなときは急いで病院へ
気温の急激な変化をさけ、特に乾燥には注意する
水分を十分にとらせ、消化のよい刺激の少ない食事をとらせる
吸入(蒸気)はせきをやわらげ痰をだしやすくする
せきこんだら前かがみのの姿勢をとらせ、心身ともに安静にする
かぜなどで寝ていたこどもが熱をだし、せきこみ、顔色が悪く息づかいが荒くなったとき
せきや呼吸の様子をよく観察し、ひゅうひゅう、ぜいぜい、犬のほえるようなせきなど、苦しがる時

おう吐したとき

手当て こんなときは急いで病院へ
吐いたものが気管に入らないよう、体を横向きにねかせる
口の中のものは指にガーゼを巻いてとり除く
吐いた後、うがいのできるこどもはうがいをさせる
水分を少量ずつ様子をみながらあたえる
*吐いてもきげんよく食欲もあり元気ならまず心配はない*
吐く回数が多く顔色が悪いとき
元気がなくぐったりしているとき
血液やコーヒーのかすのようなものを吐いたとき
血液の混じった便が出るとき
半日以上、尿が出ない、口の中がからから、目が落ちくぼむとき

下痢のとき

手当て こんなときは急いで病院へ
原因がはっきりするまでは薬をのませない
水分補給を十分に行う。できるだけ湯ざまし、麦茶、こども用イオン飲料水を多く与える。
便の状況をよく観察する。どんな便か、色、まじっているもの、量、回数など
診察を受けるときは便の一部を持っていく
おしりがただれやすいので清潔にする
手洗い、便のしまつに注意する
下痢が激しく回数も多く、ぐったりしているとき
米のとぎ汁のような便や、血液や粘液、黒っぽい便のとき
きげんが悪く、食欲がなく、発熱、おう吐、腹痛を伴うとき
*きげんがよく食欲があれば下痢でもそんなに心配はない*

けいれんのとき

手当て こんなときは急いで病院へ
*まわりの人は、まず落ち着いて
手や足をガタガタふるわせたか・手足をつっぱるようなものか・何分くらいか・目は白目をむいたか・頭をこっくりするようなしぐさを繰り返すかなど
→どんなけいれんなのかを見る*

呼吸が楽にできるよう衣服をゆるめる
けいれんを起こしている間はできるだけ刺激を与えない
吐くことがあるので吐いたものが気管にはいらないよう体を横向きにする
夜間の場合数分以内でおさまれば静かに休ませ翌日診察を受ける
けいれんがおさまった後に体温を測っておく
熱が高いときは氷枕をあてる
*舌をかまないようにと歯と歯の間に割りばしなど入れてはいけない*
高熱が続いて急に吐き出したり意識がはっきりしなくなってけいれんを起こしたとき
けいれんが10分以上続いたりくり返して起きるとき
5才以上で初めてけいれんをおこしたとき

脱水症のとき

<体の水分量は 新生児 80%  乳幼児 70~80%  成人 60%>
脱水症の症状としては、くちびるがカサカサになり舌は湿り気がなく、目はくぼみ、不機嫌でぐったりします。
尿量が減ったり次第に意識がぼんやりしたひきつけることもあります
こどもは特に水分が不足がちになるので発熱、おう吐、下痢などの症状があるときは脱水のならないよう十分に水分を補給することが大切です
*普段から水分を十分取らせるようにしましょう*