掲載日:2010年12月06日
長池・常磐(ときわ)パル委員会が料理講習会で冷凍魚の使い方を教えてもらいました。
(上写真の男性がシーサット・藤田さん)
解凍から焼き上がりまで
あっという間に完成「ぶり塩焼き」
「『冷凍魚は新鮮さがないから』と言われる組合員さんがおられますが、そうじゃないんです。
新鮮なまま冷凍した魚を、各家庭でサッと解凍してサッと調理できるからこそ、新鮮なものを食べる事ができるのが冷凍魚の特徴です」と、シーサットの藤田さん。
これからの時期、出世魚としておせち料理にも欠かせない「天然ぶり切身」は、山口県下関にある(株)シーサットで加工されています。
山口県側からの関門橋
加工場の中でも鮮度をたもつように、凍ったままのぶりを包丁で切り分けて切身を作っていきます。
その後、切身は表面に氷の膜を付けます。酸化防止剤を使用せず、氷の膜で覆うことで空気に触れないようにして変色や品質劣化の原因となる酸化を防止します。ぶりのように脂が乗った魚は表面に水が付きにくいので、特に気を付けて氷の膜を付けます。
海水温の上昇や魚が育つ環境の悪化により水産資源の減少が言われています。冷凍魚なら安定した品質と数量を確保できます。原料を吟味して、おいしい魚をお届けします。
ぶりを人の手で切身に
藤田さんは、「冷凍魚の便利さとおいしさを知って欲しい」と各地の組合員さんが主催する学習会に出かけ、組合員さんに伝えています。
●魚類・肉類は注文したことがなかったですが、これからはもっと利用したいと思います。
●冷凍魚はおいしくないというイメージがあったが、調理によっておいしくなるとわかった。
●ぶりなども短時間で解凍する方法を教えていただき、より使いやすくなりました。
ホタテもおいしかったです。
●冷凍魚の見方が変わりました。
ポイント
充分な解凍と控えめな加熱で
『冷凍魚は料理するとパサパサになる』、『生臭ささがあるので苦手』と思っている組合員さんは、ぜひお読みください。
【280グラムのぶり切身の場合】
280×0.5=140秒
1グラム当たり0.5秒弱の計算で、500Wレンジで解凍できます。
●袋のままかお皿に平たく並べて、片面を約60秒、裏返しにして約60秒レンジにかける(始めは少なめの時間で、いきなり140秒しないように)。
解凍されていないようなら、様子をみながら10秒ずつさらに加熱を。
●焼いたり煮たりの調理用なら、端の身の薄いところが少しだけ白くなりかけたくらいが解凍の目安。
●水気が残っていると、生臭ささの元になるのでキッチンペーパーでしっかりふき取ってから調理。
●調理の加熱時間は控えめに(余熱で中まで火が通るので)。
焼き過ぎがパサパサの元です。
天然ぶり切身【冷凍】280g(4切)12月4回598円