掲載日:2011年03月14日
2010年、枚方・やまだ地域活動委員会が主催した「産直一株トマト」を使った親子クッキング。
「一株トマト」は、できるだけ長く木で熟したトマトを食べ頃にお届けする生協だけの産直トマトです。
昨年も、約9万名の組合員さんが利用された『一株トマト』。
和歌山県紀ノ川農協の生産者と奈良県五條市の生産者59名が、夏のお届けに向けてトマト作りをスタートしています。
そのうちのお一人、菅野(すがの)良司(りょうじ)さんの畑に、紀ノ川農協組合長の宇田さんと一緒にうかがいました。(文中、敬称略)
「親父も一株トマトを作っていました」菅野(すがの)さん
菅野:うちの親父は、20年間くらい一株トマトを作ってたかな。僕が一人でやり始めたんは、サラリーマンを早めに辞めてからやから今年で8年目やね 。
宇田:自分でやり始めてどう?
菅野:「施肥(せひ)設計」がなぁ、土壌の分析やり出したらいろいろ難しいわ。
土の中に茶ガラを発酵させたものや、菜種(なたね)カスを入れたりするんやけど、何をどのくらいの量足したら良いとか、考えてやり出したら奥が深い。
毎年同じようにやっても同じようにはならんね。
宇田:畑ごと、年ごとに土の構造が違うから、分析して肥料決めて土壌改良していかんとね、肥料やり過ぎになってもあかんしなぁ。
菅野:そや。トマトは状態を見て追い肥していくけど、その分岐点を間違えたら枝ばっかり伸びて実ができなかったり、おいしくてたくさん穫れるようにするんは難しいなぁ。
トマトの先輩の田中さんに、肥料やら水やら苗木のことやら、よく聞きに行ったり相談してる。
いつも指導してくださる田中さん(中央)と最近トマトを作り始めた久保さん(右)
「トマトは思うように育たないので、むずかしいです」
と久保さん
宇田:一株トマトは、組合員さんと約束した量を出荷するために、菅野さんところが上手く育たないと足りなくなる。 だから、他の生産者とも競争するんでなく教えあったり応援しあって、品質がレベルアップしていくのも良いところやね。
菅野:
食べた感想とかを書いて返信してくれる「生産者カード」も嬉しいねぇ、すごい励まされてる。
「一般小売価格より安いけど大丈夫ですか?」って心配してくれる組合員さんもおられるけど、高かったりタダみたいだったり変動する価格ではなくて、いつも一緒にしてくれてるから、市場の価格を気にせず良いトマト作りに専念できてると思う。
紀の川で生まれ育って親父から畑を受け継いでみて、やっぱり、登録して食べてくれる人たちが居てくれるっていうのはありがたいし、できる限り作り続けようって思ってる。
生産者カード
実は、菅野さんと宇田さんは幼なじみ。お互いに「いっこも変わってへん」と言いあい気心が分かりあう二人の、より良い農業をめざして夢を語る楽しそうな姿が印象的でした。
左:菅野さん、右:宇田さん
参加者の感想より
以前までトマトは苦手でしたが、『一株トマト』に出会い、「これだ!」と好きになりました。
子どもにも、離乳食から『一株トマト』を食べさせていました。
小学3年生の今では、届いたその日に食べてなくなるくらい大好きです。
予約注文は
産直一株トマトの予約注文は4月3回~6月1回の注文書にてお願いします。
お届けは
5kg 5kg 8週コース...6月2回~
(500gの場合)208円
(750gの場合)312円
4kg 6週コース...6月3回~
(500gの場合)231円
(750gの場合)347円
※写真は750g分
(個数は決まっていません。サイズは不揃いになります)