環境ホルモン問題に対する考え方

最近、環境ホルモンが社会的問題になっていることもあり、現時点におけるおおさかパルコープとしての対応を明らかにしておきます。

環境ホルモンとは

環境ホルモンについては、現状では、明確な公的な定義は確立されていませんが、外因性内分泌撹乱化学物質(EDCs=エンドクリン)のことを指しています。化学物質の中には、生体内に取り込まれて女性ホルモン(エストロゲン)様作用をしたり、その他、内分泌機能・ホルモン機能に影響を及ぼすものがあり、これが、ヒトをはじめ生態系に深刻な影響を与えている可能性があるとされています。環境庁は、内分泌撹乱化学物質に相当されている化学物質を70種類あげています。代表的なものは以下のようなものです。

一部農薬(殺虫剤・除草剤)
DDT、クロルデン、2,4-D、マンゼブ、シッペルメリトン、マラチオン、アトラジン、アミトール、エンドサルファン、ヘキサクロロベンゼンなど
一部の工業化学物質
プラスチック可塑剤の一部(フタル酸エステル類)、界面活性剤(ノニルフェノールなど)、エポキシ樹脂原料(ビスフェノールA)、スチレンの2および3量 体、電気絶縁体(PCB=ポリ塩化ビフェニール)など
その他
船底塗料(有機スズ)、燃焼時生成物(ベンゾビレン、ダイオキシン)など



パルコープにおける対応

現時点で、環境ホルモンの人体影響についての因果 関係は、科学的・医学的に明確に解明されているわけではありません。一方でこの問題は、地球温暖化問題同様に、一地域や一部で取り組むだけで解決する問題でなく、国際的な問題として取り組んでいく必要があると考えます。しかし、環境ホルモンが、内分泌を撹乱する物質であるのではと危惧されている現状においては、可能な限り避けていくことが賢明な対応と考えます。パルコープでは当面 、以下のような対応に努力をしていきます。


1. 環境ホルモン問題の学習会の開催や、関連情報の収集・発信をします。
2. 友誼諸団体とともに、国や関係行政に対して「環境ホルモン」に関する早急な調査・研究の要請と、その情報開示を求めていきます。
3. 日本生協連の調査・研究にもとづき、その結果を参考にしながら事業上の対応を検討していきます。