食の安全の取り組みの一環として、ホームページに毎月の検査実績と商品相談の概要をお知らせいたします。
多くの組合員さんに、検査を中心とした安全推進活動の中身を知っていただき、商品相談状況など、生協の安全の取り組みについてご紹介いたします。
残留農薬 | 残留放射線 | 微生物 | 食品添加物 | 外部委託 | 卵質 | 合計 | |
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新規 事前商品 |
17 | 16 | 340 | 37 | 0 | 410 | |
既存 取扱商品他 |
45 | 80 | 638 | 7 | 0 | 264 | 1034 |
合計 | 62 | 96 | 978 | 44 | 0 | 264 | 1444 (昨年度:1293件) |
主なお申し出状況(昨年度) | |
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人体有症 | 1件(0件) |
異物混入 | 83件(67件) |
異味異臭 | 20件(21件) |
他意見・質問など | 297件(342件) |
合計 | 401件(430件) |
~気をつけましょう!加熱に強い食中毒菌があります!<その2>
~
一般的には、充分に加熱すれば食中毒菌が死滅し、食中毒予防になります。しかし、セレウス菌(前月紹介)、ウエルシュ菌などは100℃以上でも耐えられる「芽胞」をつくり、通常の加熱では完全に死滅させることは出来ません。いずれも食品中である程度増殖することで食中毒を引き起こすことから、加熱調理後に「芽胞」を発芽、増殖させない対策がポイントになります。
<ウエルシュ菌>
・ ウエルシュ菌は、人間や動物の大腸内の常在菌で、下水、河川、海、耕地などの土壌に広く分布しています。
・熱に強い殻「芽胞」を作り、酸素が少ない状態を好みます。
・ウエルシュ菌が多数付着した食品を食べることにより、体内に入った菌が腸内で増殖し、「芽胞」を作る際に産生するエンテロトキシン(毒素)が食中毒の原因となります。
・寸胴鍋などで食品が大量に加熱調理された後、鍋に入ったまま数時間から一夜食品が室温に放置されている間に、生き残った耐熱性のウエルシュ菌が増殖し、エンテロトキシンを産生します。
原因食品:カレー、スープ、シチューなど一度に多くの量を調理する食品など
<予防法>
ウエルシュ菌も食品中である程度の数まで増殖しないと、食中毒が発生しません。ウエルシュ菌食中毒を予防するには、菌の増殖を抑えることが重要です。
また、ウエルシュ菌は酸素を嫌い、耐熱性の芽胞を持つという特徴があるため、加熱調理食品は小分けするなどして急速に冷却し、低温に保存することを心がけましょう。
・カレー、シチューなどの加熱時にはよくかき混ぜながら、しっかり加熱し出来るだけはやく食べましょう。保存する場合は、容器に小分けするなど急速に冷やし10℃以下で保存しましょう。また、保存したものは、食べる前にしっかり加熱しましょう。・調理した食品はすぐに食べる(調理後から食べるまでの時間を短くする)。
・加熱済みの食品であっても冷蔵(10℃以下)で保管する。