組合員活動紹介
2023年11月27日
くらしの公開講座「妊婦さん、乳幼児子育て向け!『災害時のママ・パパの心構えセミナー』」を開催しました
9月2日 京橋会場参加(子どもさん含む)13名 ウェブ参加14回線
地震や大雨・台風被害は他人事ではありません。子どもと一緒に身の安全を守る方法や、子どもがいるからこそ備えておきたいことを学ぼうと、一般社団法人ADI災害研究所理事で防災士の軸丸政代(じくまるまさよ)さんを招いてお話をお聞きしました。
軸丸さんは12年間、北区社会福祉協議会の仕事と災害支援を続けて来られました。東日本大震災での避難所のトラブルや避難者へのアンケートから見えてきた課題などを紹介しながら、いざという時の心構えをアドバイスをされました。
東日本大震災以降、避難所の整備も進んできていますが、男性が主導するケースが多く女性の配慮が行き届かないのが現状です。今の時代は、"ジェンダー" "ペット"のことも課題になっています。「"女性目線"で高齢者や障がい者、乳幼児、子どもたちの命と健康を安全に守るために、女性たちが必要な支援や困りごとを把握し支援内容を進めることも必要です。普段から地元の防災訓練に参加するなど、避難所に必要なものをちゃんと見ておけば安心ですね。地域との日頃のつながりが"防災力" "受援力"につながります」と軸丸さん。
参加者からは「これまでも防災セミナーに参加することはありましたが、赤ちゃんがいるケースについて具体的に対策を教えていただけたことが良かったです。避難所でのようす(困る事、トラブルなど)も聞けたことにより心構えができました」など感想をいただきました。
小さいお子さんがいる家庭での心構えポイント
災害用備蓄
◆赤ちゃんの粉ミルク・お菓子
日ごろから与えて「食べる訓練」をしておく(食べ慣れないものは災害時にそれしか無くても口にしてくれない)
◆ほ乳瓶
使い捨てのものを1週間分ほど用意すると安心(災害時は洗浄が困難。用意してもし使わないままだったら次の子育て世代のために寄付することも)
◆おもちゃ・絵本・遊び道具
遊び慣れたものなら、災害時でも心が落ち着く
◆母子健康手帳
かかりつけ医が被災した場合、カルテの代わりになる
避難
◆地下街で地震にあった場合
すぐに逃げるよりお店の人と一緒に避難(多くの地下街は避難訓練をしている。地上にあがる階段は人が殺到しているので、一呼吸おいてから)
番外編
◆マンションのトイレ
被災後使用する場合、下水道の状況を確認してから!(逆流する場合もあるため)。トイレ凝固剤が高価で買えない時は「猫の砂」も便利
◆タンポンも備蓄しておく
これも一度使ってみる(生理用品より場所も取らず、湿気を吸いにくいので備蓄しやすい)