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2024/03/11

離乳食・幼児食の知っておきたい大切なこと

離乳食と味覚について

この度の令和6年能登半島地震で被害にあわれたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。みなさまの一日も早い復興をお祈り申し上げます。 

この度の令和6年能登半島地震で被害にあわれたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。みなさまの一日も早い復興をお祈り申し上げます。

こんにちは。暖かい日が増えてきました。花粉症の方にとってはつらい時期かもしれませんが、対策をして、散歩ができると良いですね。歩けるようになったちびっこには、楽しい季節です(*^-^*) きれいな花を見つけてくださいね。

みなさんは、どのような料理をおいしいと感じますか? 好きな食材、苦手な食材は何?
また食べてみたいと思う料理は何でしょうか?
同じ料理を食べても、評価は人それぞれ。おいしいと言っていても、どのようにおいしいと感じているかも人それぞれ。味の感じ方って不思議ですよね。

今回は、味覚についてお話します。

味覚とは、食べものの味を識別する感覚のこと
味の基本は甘味・塩味・旨味・酸味・苦味の五源味・・脳に伝達できる味
味覚神経を強く刺激する辛味、麻痺させる渋味やえぐ味もあるが、五源味とは区別されています。

体に必要な味と判断されるもの・・・本能的に好む味 母乳やミルクはこの3つの味を合わせ持っている

・甘味・・糖の味。主要なエネルギー源
・塩味・・人の体に大切なミネラルの味
・旨味・・たんぱく質(アミノ酸)の味

体に不要と判断されるもの・・・不快を感じ、身の安全を守ろうとするため、本能的に避ける味

・苦味・・毒物を連想する味
・酸味・・腐敗を連想する味

今これら五源味は、誰でも同じように感じていると言われています。
では、「おいしいなぁ、好き」と「嫌いだな、苦手な味だな」と人によって判断が分かれるのはなぜでしょう?

その料理を食べたとき、匂いをかいだとき、何かふと思い出すことはありませんか?
例えば、楽しかったことや親に怒られたことなど。楽しい、良かった思い出と繋がっているものは「おいしいなぁ」と食べることができますが、怒られた、気持ち悪くなったなど、嫌な記憶と繋がっているものは、「食べたくないなぁ、無理に食べなくていいや」と判断していませんか?

料理を食べたときの味は、味蕾から電気信号に変換し、神経によって脳に伝えられます。
脳の味覚野で味を感知、識別。偏桃体という器官で、快・不快を判断して食べて良いかどうかが決まります。

これは食べたことがある。知っている味だ!安心・・・快(おいしい・好き)と判断し、食べられます。

これは食べたことないな。知らない味だ!食べても大丈夫なのかな?・・・不快(おいしくない・嫌い)と判断し、食べずに残します。うまく伝えられない赤ちゃんや、小さな子どもは泣いて嫌がります。

離乳食の時期の赤ちゃんは、全ての味が初体験! スプーンで口元に持ってこられるのも初!! 最初は嫌がって当たり前。知らない味ばかりなんだもの。
そう思って赤ちゃんに接してみませんか?
離乳食の時期は、食べやすいか食べにくいかの方が大切。食べやすくした離乳食でたくさんの味を経験させてあげてほしいな。もちろん本能的に好む味は受け入れやすいです。
でも、苦味・酸味についても、何度も経験することで、食べられるようになりますよ。

みなさんは、子どもと一緒に食べていますか? 離乳食の初期や中期は、大人の食事の時間とずれていることも多いので、仕方がない面もありますが、可能な範囲で一緒に食べる。または食べているところを見せてあげてほしいと思います。そうして、楽しい、良い記憶をたくさん作ってあげてほしいです。嫌な、悪い記憶が増えないようにできると良いですね!

☆良い記憶☆

ママやパパが、にこにことたくさん話しかけてくれた
家族で一緒に食べた  ほめてもらったなど

☆悪い記憶☆

無理やり食べさせられた ママやパパが怖い顔をしていた
怒られた、悲しい、一人で食べていて寂しい
食べたとき、やけどをした のどに詰まりそうになったなど

離乳食は、赤ちゃんにとって初めてづくしです。心配なこともあるし、ママやパパも体調不良で赤ちゃんにゆっくり付き合えないよ...というときもあるでしょう。

でも、食べることはずっと続きます。せっかくなら、離乳食を食べた、そのときの味が、良い記憶と結びついてほしいと思います。
悪い記憶と結びついてしまうと、その食材、料理を見ただけで泣いて嫌がるようになってしまいます。声のかけ方に気をつけてあげてくださいね。
ママやパパがニコニコしていても、テレビがついていて、たまたま怖い映像などが流れると、そのときに食べていたものと結びついてしまうこともあるので、できればテレビは消してね。

タブレットなどで動画を見せていると、おとなしくしているので、食べるときは見せています。と話される方がおられます。動画を見ているということは、離乳食は見ていないですよね? 触ることもできないかなと思います。食べている離乳食の味と好きな動画が結びつくので、動画を見ながら食べているときは心地が良いけれど、見せてもらえないと不安になって食べること自体が嫌になってしまうので注意してくださいね。

食べることは、楽しい!=おいしい!(*^-^*)

良い記憶がたくさん増えて、食べることが好きな赤ちゃんになりますように!

次回は、成長期に必要な栄養についてお話する予定です。

~食べることが好きな子になる魔法は、家族の笑顔と「おいしいね!」~

参考文献:
偏食・少食・野菜いやいや 食べもの文化 2022.5増刊号  芽ばえ社
いただきますごちそうさま 2015秋号  NPO法人キッズエクスプレス21

河本かわもと かよ栄養士

河本 かよ

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